オンブズマンとは

国や地方自治体などの行政機関や公務員を監視し、違法行為の調査や告発を行う人や団体のこと。

 

官製オンブズマンと市民オンブズマンがあります。
首長などから任命されたオンブズマンは、不正の調査や住民の苦情処理、是正の勧告を行います。
また、公的なオンブズマンに対して、「市民オンブズマン」と呼ばれる民間のオンブズマンもあり、市民団体が自らオンブズマンを名乗り、住民の立場で行政機関を監視し、是正のために監査請求や訴訟などを行います。
「市民オンブズマン」は、誰かに任命されたり、権限を与えられている団体ではなく、
世直しのために活動している市民団体です。

 

市民オンブズマンの団体は各地に存在し、
これらの団体の多くが加盟する全国的な団体として「全国市民オンブズマン連絡会議」が組織されています。
市民オンブズマンが行った活動には、官官接待やカラ出張、警察裏金問題などの追及があり、
実際に行政機関から不正支出を返還させるなどの成果を上げています。
一方、政治団体が市民オンブズマンを名乗って活動するケースなどもあり、問題も少なくありません。

 

 

オンブズマン制度は、1809年にスウェーデンで生まれましたが、スウェーデンでは議会に属し「議会オンブズマン」と呼ばれています。