生理的に受け付けない理由
その人の前では言えないことですが、どうしても「生理的に嫌い」と感じる人がいます。どこがどう嫌いなのか、説明を求められてもなかなか答えられないものです。ただその人のことを見るのも考えるのもイヤだ、というのでしょう。
見るのも考えるのもイヤと感じることが生理的に受け付けないということです。
人のイヤな部分は自分のイヤな部分
見るのも考えるのもイヤなことは、自分自身がもっとも避けたいことだと言えるのです。
それが何かを考えてみれば、実はそれは、自分が自分自身のなかに認めるイヤな部分であることが分かるはずです。自分でいつも心の奥に抑圧している部分なのです。
人は誰でも、自分のなかのイヤな部分を認めたがらないものです。分かってはいるけれど否定したい。そんな複雑な深層心理が、そのイヤな部分を表に出している人物に対して過剰反応を起こすのです。
相手のキザなところに対して生理的嫌悪感を抱いているとすれば、その人は心のなかに「キザになりた願望」があり、それを嫌悪しているのかもしれません。また、男性にこびる女性が生理的に嫌いという女性は、どこかしら自分にそういう部分があり、心の奥のその部分と表の自分とが対立しているのです。