腕組みのしぐさ
腕組みの心理
人と待ち合わせをしている場所などに、ふと気がつくと、腕を組んで立っている人が多いものです。では一体なぜ腕組みをするのでしょうか?
一つには、身体をかがめて防御の姿勢をとるのと同じ意味があります。
人目にさらされているようなときには、心が乱れて動揺しやすくなるもの。
自分がおびやかされそうな感覚に陥ると、誰にでも自己防衛の反応がおこります。また辛抱や忍耐をあらわすときのしぐさでもあります。
二つには、何かに熱中して考え込んでいるとか、思案している心理状態にあるときです。
外部から心を乱すような刺激が入らないように、自分の内面の世界に閉じこもろうとしているときに、このしぐさがとられやすいのです。
三つには、周囲の人たちや出来事について、批判的に見ていたり不快感をいだいていると、腕組みしぐさがとられます。
会話中の腕組み
会話の最初から腕を組んでいる場合、腕組みをしている者の方が相手に脅威や恐れを抱いているか、ひけめがあるのです。
あるいは、心にやましいことがあり、それを見破られないか不安な状態にある時です。
会話の途中から腕を組みだす場合、その場で話されている話題が脅威を与えたのです。
自分に都合の悪い話になったときに行われます。その話には、同意していないというサインを送っているのです。
この場合には、心の動揺を示すかのように、目線を遠くにやったり、下を向いたりするしぐさが、同時に起こりやすくなります。